- 職場でハラスメントと思われる言動を見かけても、「関わると面倒」「波風を立てたくない」という空気が強く、誰もハラスメントに介入しようとしない。
- ハラスメント相談窓口は職場に設置されているものの、実際に利用されたケースがほとんどなく、職場でのハラスメント防止機能として十分に機能していない。
- 職場における管理職が、ハラスメントを止める立場にあるにもかかわらず、行動を起こさずに黙認してしまい、結果としてハラスメントが常態化している。
- 職場で実施されたハラスメント研修では、「ハラスメントの定義」や「加害者・被害者の特徴」は学べたが、実際に第三者がハラスメントを目撃した際の対応については触れられていなかった。
- 若手社員から「ハラスメントを目にしたが、どう対応すればよいか分からなかった」という声が上がったが、職場内に適切なフォローや教育体制が用意されていない。
- ハラスメントの事案が職場内で共有されたものの、再発を防ぐための具体的な取り組みが行われておらず、ハラスメントが繰り返される不安が残っている。
- ハラスメントが発生しても、職場全体に「波風を立てたくない」「我慢が美徳」という風潮があり、黙ってやり過ごすことが暗黙のルールになっている。
- 「職場でハラスメント研修は受けたのに、行動にはつながっていない」「研修後も何も変わっていない」といった声が上がり、ハラスメント対策が形骸化している実態が浮き彫りになった。
- 多くの職場メンバーが「ハラスメントには自分は関係ない」「いつか誰かがなんとかしてくれる」と捉えており、職場全体での当事者意識の欠如が深刻である。
- 同僚からハラスメントの相談を受けた社員が、どうすればよいか分からないまま何の対応もできず、結果として職場内での信頼関係が損なわれてしまった。
- 職場内のケースであれば対応方針がある程度共有されているが、取引先との関係性を考えると強くは言いにくいため、お客様からのハラスメントに対し、どう対応すべきか判断に迷う。
- 「関係性が壊れるくらいなら、ハラスメントについては触れない方がいい」といった考え方が職場内に根付いており、問題が見過ごされやすい状態にある。
- 過去にハラスメントが発生した際、職場としての対応が後手に回り、その結果として社内の信頼や安心感が大きく損なわれた経験がある。
- 職場にはハラスメント通報の制度が整備されているものの、正しい使い方や運用フローが社員に十分に浸透しておらず、実際には利用をためらう声も多い。
- 制度上は「誰でも相談できる」とされているが、実際には立場や契約形態によってハラスメントを訴えづらい傾向にある。
- ハラスメントの被害にあっても、「自分が我慢すれば済むこと」「周囲に迷惑をかけたくない」と声を上げない人が多く、問題の深刻化を招いている。
- 被害者が声を上げにくい状況において、周囲の第三者が見ていても「自分が口を出すことではない」と感じてしまい、ハラスメントの放置に繋がっている。
- 職場内でハラスメントに関する研修やガイドラインは存在するが、日常業務の中でどう活かせばいいのかが分からず、具体的な行動につながっていない。
- ハラスメント相談を受ける立場である管理職が、問題の板挟みになって疲弊するケースがある。
- 「この程度はハラスメントではない」といった価値観が職場内で共有されており、声を上げること自体が否定されがちである。
こうした職場におけるハラスメントのご相談を受け、当協会では、職場でハラスメントを見過ごさない、第三者が介入できるような職場環境づくりを目的とした、実践的なアクティブバイスタンダー研修を提供しています。
この研修では、職場の内外で発生しうる多様なハラスメントに対して、加害者や被害者だけでなく、その場に居合わせた第三者がどのように行動できるかを実践的に学びます。
ハラスメントを未然に防ぎ、安心して声を上げられる職場づくりを進めるには、知識の共有にとどまらず、日々の行動に落とし込むことが重要です。形式的な対応ではなく、職場全体で風通しのよい文化を育てていくことこそが、ハラスメントのない組織への第一歩となります。
何気ない職場でのふるまいや声かけが、変化のきっかけとなります。また、どのような職場でも、行動できる人が増えれば必ず空気は変わります。一人ひとりの力で、よりよい職場をつくっていくために、アクティブバイスタンダー研修の導入を前向きにご検討ください。
あらゆる職場において、ハラスメントを未然に防ぐための取り組みは不可欠です。職場という日常の中には、小さなアクションが大きな変化をもたらす場面が数多くあります。何気ないふるまいや声かけが、状況を動かす一歩になることも少なくありません。
どのような職場であっても、行動できる人が増えることで、組織の風土は着実に変わっていくはずです。一人ひとりの意識と行動が、より良い職場環境の実現につながります。その取り組みの一環として、アクティブバイスタンダー研修をぜひご活用いただけますと幸いです。