NTT西日本株式会社様の導入事例

「自分は関係ない」という思い込みを越え、当事者意識を高める

NTT西日本株式会社

組織形態2025年

分野・業種情報通信業

研修参加人数 51〜100人未満

研修実施方式関西

「自分は加害者になりえない」と他人事として捉えられがちなハラスメントを、いかに「自分ごと」として考えてもらえるか――。この課題意識から、NTT西日本株式会社様にてアクティブバイスタンダー研修を導入いただきました。加害者・被害者という視点ではなく、第三者の行動に焦点を当てた点に共感し、導入をご決断されました。研修を通じて社員の意識や組織の雰囲気にどのような変化があったのか、総務人事部 ESG推進室 D&I推進担当の門田様にお話をうかがいました。

研修を導入しようと思われた具体的なきっかけや課題について教えてください。

ハラスメントを含むあらゆる人権問題の根絶をめざすためには、いかに「自分ごと」として捉えていただくかが課題だと考えてます。特にハラスメントについては、「自分は加害者になりえない」と決めつけ、他人ごとに捉えている層が多いと感じたため、本研修を導入しようと考えました。

他の研修や対策と比較して、アクティブバイスタンダー研修を導入する決め手となったポイントは何でしたか?

「加害者」「被害者」という視点ではなく、「第三者」に焦点をあてていたたところです。

研修を受けたことで、組織の雰囲気やメンバーの意識にどのような変化がありましたか?

ハラスメントをより自分ごととして捉え、組織や当事者の周りの人間がどう行動に移していけるか?という視点が加わりました。従来、「余計なお世話」「お節介」「第三者が介入すべきではない」と線引きされていた部分が良い意味で解消され、ハラスメントを許さない風土がより強くなったと感じています。

研修の中で特に良かった点、印象に残った点などがありましたら教えてください。

研修内でロールプレイを実施するにあたり、例示された事象が「ハラスメントにあたるかどうか」を議論するのではなく、「第三者としてどのように行動できるか」を議論したことが新鮮でした。「これは(ハラスメント基準に対し)黒だ白だ」という議論ではなく、「何ができるか」と考えることで、多くの気づきを得ることができたと思います。

アクティブバイスタンダーの考え方を組織文化として根付かせるために、今後どのような取り組みを考えていますか?

ハラスメントはもちろんですが、差別行為などの人権侵害においても、「差別を知りながら黙認することは、間接的に人権侵害を助長させている」という点をより明確に発信していく取り組みをしたいと考えています。

研修の導入を検討している企業・組織に向けてのメッセージをお願いいたします。

「何をしてはいけないか」というメッセージではなく、「何ができるか」というメッセージを受講者に伝えられる、大変価値ある研修だと感じました。従来のハラスメント研修から一歩踏み出し、新たな視点を取り入れたい組織におすすめいたします。