農林水産省近畿農政局様では、健全な職場環境の確保を目指し、これまでさまざまなハラスメント防止策に取り組んでこられました。今回、新たな施策として「アクティブバイスタンダー」の考え方を取り入れた研修を企画され、約100名の職員の方が参加されました。受講者一人ひとりがハラスメント場面において“できる行動”を考え、実践につなげる内容に強い関心を持たれたことがきっかけでした。このたびの研修を企画・ご担当くださった、管理官の藤岡様・丹慶様、服務・管理係長の土井様にお話をうかがいました。
研修を導入しようと思われた具体的なきっかけや課題について教えてください。
ハラスメントの無い健全な職場環境の確保のため、これまで様々な施策を行ってきたところです。更なる施策として、ハラスメントが起きない職場環境を作ることを目的としたアクティブバイスタンダーという実効的なアプローチの仕方があることを知り、研修を依頼しました。
他の研修や対策と比較して、アクティブバイスタンダー研修を導入する決め手となったポイントは何でしたか?
これまでのハラスメント防止研修とは異なり、ハラスメントの予防・防止、風通しの良い組織づくり、自ら動ける職員の育成が期待できるより実践的なハラスメント対策研修としてアクティブバイスタンダー研修の導入に至ったものです。
研修を受けたことで、組織の雰囲気やメンバーの意識にどのような変化がありましたか?
これまでのハラスメント防止研修では、主にハラスメントが発生した際の対応であったり、ハラスメントをやってはいけないといった形式での研修でしたが、本研修を通じてハラスメントは周囲を含めた問題であるため職員全員が知っておく必要があり、また行動を起こすことが重要との意識を持つようになったので、意識の転換がもたらされたと思います。
研修の中で特に良かった点、印象に残った点などがありましたら教えてください。
アクティブバイスタンダーの知識をただ聞いて学ぶだけでなく、ロールプレイングによる実践を行うことで受講者全員が考え、また様々な案を受講者が発言し、発言の内容を共有できる機会があることが良かったです。
アクティブバイスタンダーの考え方を組織文化として根付かせるために、今後どのような取り組みを考えていますか?
一部の職員だけが受講するのではなく、全職員がアクティブバイスタンダー研修のような研修を受講することが必要であると思います。
研修の導入を検討している企業・組織に向けてのメッセージをお願いいたします。
ハラスメントが起こった後の対応も大切ですが、未然に防ぐことがより大切です。ハラスメントが起きない環境を作るためにアクティブバイスタンダーというアプローチは有効であると思います。