25年以上前、ある発表の場で外国人のメンバーが発言した時に日本語の発音が正確にできなくて、その言葉を発するたびに周りがクスクス笑うという場面にいたことがありました。その時私はとても腹が立ち、「あなたたちは外国に行って、同じように皆の前で話すことができるのか」と言いたい気持ちになりました。でも、できなかった。それは多分、周りから浮きたくなかったからだと思います。その当人は、そんなことを軽々と乗り越えて皆と仲良くしていました。でも、私は今でもその時のことを思い出すたびに、胸がチクッと痛みます。その日本語の言葉が何だったかもはっきりと覚えています。当時この研修を受けていたら、何か違ったかもしれません。「アクティブ・バイスタンダー研修」は自分以外の誰かのため(だけ)ではなく、自分のための研修でもあると思います。

船山 和泉さん
大学教員/コーチ/茶道講師